伊藤常足翁旧宅の経過(福岡県指定有形文化財 )
昨年の5月に、福岡県鞍手郡鞍手町にある伊藤常足翁旧宅の土壁の一部にAD-COATを塗布させていただきました。目的は土壁の剥落防止で、毎年梅雨時期の大雨で剥落している部分にAD-COATを塗布しました。昨年は、梅雨時期以外にもゲリラ豪雨が頻繁にありましたが、土壁は剥落せずに一年を超えました。当然ですが、吸水防止効果は持続しています。
AD-COATは、塗膜を作らないコートなので見た目は無塗布の部分と変わりありません。文化財には絶対条件です。
伊藤常足
江戸時代の国学者であり歴史学者であった伊藤常足翁の天明六(1786)年11月に建てられた木造ワラ葺き平屋建ての旧宅を復元したもの。江戸時代末期の建築術をうかがうことができる。